美の町 真鶴町 「変えない」価値のまちづくり
先日、美術館で紹介されていた
真鶴町まちづくり条例「美の基準」が素晴らしかった。
神奈川県真鶴町は
県南西部、箱根・湯河原の近くに位置する
昔ながらの家が立ち並ぶ
海に囲まれた小さな港町である。
その美しい街並みを守るために制定されたのが
「美の基準」を含む1993年の<まちづくり条例>。
バブル期のリゾート開発から町を守るために
施行されたされたものだ。
美の基準は1冊の冊子にまとめられていて
8つの基準で構成されている。
1、場所
2、格づけ
3、尺度
4、調和
5、材料
6、装飾と芸術
7、コミュニティ
8、眺め
この基準に照らせば
町の景観を損なうような
大きなマンションは建てられないし
自然を破壊する開発は許されない。
この「変えない」という基準が
約30年経った今、新しい価値・魅力となり
移住者も増えているようだ。
世界中で都市が変化する時代において
この美の基準は、普遍的でありながらも
新しい価値の基準ではないだろうか。
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