どうすれば部下は動いてくれる「命令」
「部下に言っても動いてくれない。」
「上司がアホやから言ってることわからん。」
組織の中でほんとによくある話ですよね。
どうすれば確実に動いてくれるのかということについて
はっきりとこれ、と決まった解決策はまだ世の中にはありません。
人間同士の事ですから、その答えは永遠に出ないでしょう。
ですが、リーダーシップのあり方については
いろいろな答えや概念が分析され定義づけされています。
リーダーシップ論の権威であるバーナードさんによれば
「信念を作り出すことによって協働する、個人的意思決定を鼓舞するような個人の力」
とされていて分かりにくいですが、簡単にいうと
目標達成のために影響を与える、ということです。
「命令」のポイント
影響の与え方は言い換えると動いてもらうための命令ですね。
従業員は、上司からの命令が、次の4つを同時に満たす場合に
その命令に権威を感じて、従うとされます。
1、 命令の内容を理解できる。
命令している側は分かっていても、伝わっていないということがありますからね。
2、 組織の方向性と矛盾しないと信じられる。
顧客第一と掲げておきながら、値上げを要請すると矛盾が生まれます。
3、 自らの個人的利害と両立すると信じられる。
命令を実行し成果が上がりボーナスにつながる、と認識すれば納得ができます。
4、 その命令に、精神的にも肉体的にも従いうる。
心も体も納得できる状態にあるということですね。
相手があることなので、4つを一度に満たすことはなかなか難しいですが
結論としては、「組織と個人が同じ方向を向いている」と
従業員が感じることができたのならば、命令を受け入れてもらえるということです。
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